[Keynote Session] 進化するエンジニアへ ~ テクノロジが創りだす未来と価値 ~ – de:code 2015

2015年6月3日 追記:MVA でも動画が公開されています。

 

de:code 2015 のキーノートセッションについてですが、その前にまずこの動画を見てください。

TOYOTA の Connected car についてよくわかる動画です。

de:code のキーノートセッションでは、地図の会場付近(関東)を今現在走っている Connected Car = インターネットに接続された自動車 約 6,000台 の交通情報(走行速度など)がリアルタイムに表示されていました。

この Connected Car の実現を支えているのが、マイクロソフトの Azure だということです。

 

映画やアニメの世界で描かれていた事が、今、まさに実現されはじめている

昔は「そんなの、どうやって実現するんだよ!無理だろう」と思えた演出上の映像・イメージが、現代では IoT (Internet of Things)  インターネットに全てのモノが繋がる事で実現可能になり、実際にいち早く取り組んだ会社は既にビジネスとして実現をしています。

センサーは 省電力 Bluetooth (ボタン電池で1年保つ。直接インターネットには繋がらないが、中継するコンピュータに情報を送って、そこからインターネットに送って貰う)のおかげで、位置や加速度、衝撃、傾き、温度、光・・・どんな情報でも、1秒間に何回も収集することが出来るようになり、その集まったビッグデータをクラウド(Azure)で解析(Azure Machine Learning)することで、過去の実績から未来を予測し、活かすことが出来るようになってきました。

それも、Azure を契約することで誰でも簡単に安く使える。

Windows 10 と Visual Studio (C#) を使うことでどんなデバイス・センサー・PC・サーバーのプログラムも作れる。

これが全て一部の企業だけのものでなく、今すぐ誰でも使って実現出来る。そんな夢のような時代が、もう始まっていました。それが実感出来るデモに、会場の空気が変わっていくのを感じました。

どうですか?ワクワクしませんか?

Empower every engineer – Microsoft と「ワクワクしながら体感」

Empower every person and every organization on the planet to achieve more

今年のマイクロソフトのキーワードは「全てのエンジニアにワクワクする力を」という感じでしょうか。

実際、エンジニアにとって、どこかの凄い会社(日本の凄い TOYOTA)が実現した遠い世界の話、ではなく、明日から自分が使える技術、それも今までずっとやってきた Visual Studio と Windows での開発の流れとして、この強力な新しい力が使えるというのは、武者震いしてくるような、ゾクゾク・ワクワクする凄い話です。

マイクロソフトも世界も本当に変わったと感じます。

そして、これまでビジネスと技術者はどこか少し離れた関係であることが多かったように思いますが、これからは技術者がビジネスにも参加しなければ戦えない時代なのだと痛感します。だって、あんな事もこんな事も、夢のような事が、技術さえあればすぐにでも使えるのです。誰にだって使えるぐらい低額だったり無料で。ビジネスの事だけ理解している偉い人がゆっくり考えていたんじゃとても間に合わない。夢のようだからと荒唐無稽な事を言えばいいわけじゃない。全体を俯瞰して実現可能な新しい技術をガンガン取り入れられる事が必要です。

TOYOTA でも、15年前に「ネットワークにつながる車とデータセンターを配備するべき」という主張が社内で上がったとき、反応は冷ややかだったとのこと。「製造業のトヨタがなぜソフトウェアをやるのか?」と。しかし、それを「面白いからやってみよう」とチャレンジし、実際に実現出来ていることが凄いと感じます。

15年前ですよ。どうしてそれにOKが出せたんだろう、ちょっと想像がつかない。

 

しかし、それが今は、私でも使えるわけです。今すぐ新しいビジネスに繋げることが出来るのです!

 

Microsoft 創立40年 – エンジニアが素晴らしいソリューションを提供するための支援をしたい

40年前、BASIC を生み出すことから始まったマイクロソフト。

「全ての職場・家庭にコンピュータを」という目標を掲げたときも、「beyond imagination 想像を超えている」実現出来ないと思われたそうです。しかし、それは実現出来た。その次の一歩を踏み出すマイクロソフトは、技術者の力が重要になると考えているそうです。この数年、これまでのイベントでもそれは十分に感じていますが、マイクロソフトはさらに変わろうとしているようです。

 

More パーソナル コンピューティング

Reinvent プロダクティビティー&ビジネスプロセス

Build the intelligent クラウド

現在、ビジネスもプライベートも切れ目がなくなっています。場所にとらわれず、ビジネスとプライベートがシームレスに行き来できるような新しい生産性の考え方・シナリオを考える時代になりました。マイクロソフトはその「モビリティ環境」を本当の意味で支援するために、インテリジェントクラウド、ハイパースケール、トップレベルのセキュリティを提供していく、ということです。

 

Mobile-first Cloud First

例えばこれから家を出て車で会議に向かおうというとき、コルタナ の デジタルアシスタント が「近くで渋滞が起きているから早く家を出た方が良いよ」と言ってくれる。

これは個人の予定、時間や場所がクラウドに保存されているだけでなく、交通情報やそれによる予測が全て連携されているからこそ実現出来ることです。マイクロソフトが考えているこの IT の世界を実現するための、新しい技術・シナリオを、これまでの技術を活かす形で扱えるように提供していく、ということです。

 

毎月9万サブスクリプション増加

140万 SQLDataBase

50兆 ストレージオブジェクト数

4億2,500万 Azure AD ユーザー

300万 Visual Studio Oline 開発者

58% フォーチュン 500企業の Microsoft Azure 利用率

Azure がこれから大きくなっていく。これによって業界を大きく変えていきたい。その実現の1つの形が TOYOTA の Connected Car ということのようです。

 

自動車技術に変革をもたらすのはクラウドとビッグデータ

この数十年で自動車は大きく変わったそうです。なんと、車の価格の 50% はIT部品、さらにその 40% はソフトウェア原価だそうです。

車が単なる移動のハードウェアではなく、クラウド配下の情報端末になる

この変化を誰が予期していたか?

15年前にはじまった TOYOTA の試みは ○○レベルの車(※ごめんなさい、車に詳しくなくて聞き取れませんでした)に標準搭載されるまでになったそうです。

 

1. Connected Car サービスを全車載に

2. ビッグデータ活用基盤の整備 即座に解析して反応を

3. 開発リソースのシフト 自身のインフラの維持に追われて 新たなサービスの開発が手薄になった

そこで、Azure に移行することになった

TOYOTA Smart Center は Azure に移行することで、飛躍的に加速的に、日本、アジア、フランス・・・と拡大、初めてビックデータの利用を商用可出来たそうです。つまり、Azure = クラウドを活用することでコスト 29%削減を実現し、開発リソースをインフラの維持ではなく、新しいサービスの実現に振り向けることが出来るようになったということです。また、インフラ構築は非常に早くなり、リードタイムは 1/10 に短縮。新しいサービスを小規模から開始出来る。Azure Machine Learning も活用しているということです。

 

これからのビジネスにITなしにイノベーションはありえない

ITの知識や技術をちらつかせる時代は終わった

ITが経営計画のイニシアティブを取らなければならない

トヨタCIOとして心がけているいことは、技術、営業、管理部門からの下請けが多くなりがちな「IT部門」が「俺たちが会社を変えるんだ」という想いで ITドリル(※おそらく教練の意?)、ITイニシアティブ  を実現できることだそうです。

これは、「イノベーション(変革)を牽引するのは IT 」というマイクロソフトの考えと同じです。

技術をただ『凄い』という風に見せて仕事をとるという考えではなく、技術によってビジネス・世界をどう変えていくか?あり方を考えることが大切だという事だと思います。

 

車は単なるトランスポーターではなく、個人・社会との接点になる

自動車ビジネスの可能性が無限大に

IoT はもはやバズワードになりかけているような感覚も一部にはありますが、それは「モノがインターネットに繋がる」と聞いたとき、どれだけのことが実現出来るとイメージできたか?ということ、そのものだと思います。車がインターネットには繋がると、これだけのことが出来る。またその先に繋がっている情報・サービスがあることで、もっと凄いことが出来る。

今までの モノ のとらえ方と、人の生活 のとらえ方を変えていくこと、それが技術によって実現出来ていることで、ビジネスの可能性も無限に広がっていくことが実現出来るのだと感じられます。

 

オープンソース化する Microsoft 技術によって実現出来ること

キーノートセッションでは、この続きの話として具体的な Microsoft の技術・アプローチについての解説とそれがよくわかるデモがつづきます。後日動画が公開されると思うので、詳細はそちらで確認できると思いますので、ここではポイントだけ。

Azure に様々な機能が追加されていますが、これはすべて「ワクワク」を実現するための手段であること。IoT のビッグデータの取り扱いと機械学習(Machine Learning)、現実的にクラウドとオンプレミスをハイブリッドで構成して運用するためのアーキテクチャとそれを実現する Azure の機能、それらがオープンソース化によってマイクロソフトだけの思いではなく世界の流れとして指示され、支えられていること。C# と Windows で、センサーの制御もサーバーのプログラムも、個人のスマートフォンのゲームも開発できるということは、(マイクロソフトが技術を独占して実現したわけではなく)みんなが望んだ世界を実現するために、みんなで頑張っていた結果なのだという感覚。それらを表現しているように感じました。

 

スクウェア・エニックス – ワクワクしないものは作らない

もうひとつ、ドキっとするもの。Direct X 12 を使ってリアルタイムに 4K解像度 で計算、フルHDで レンダリングされた ファイナルファンタジーのデモがありました。

エモーションまであらわせるように

髪の毛の本数も実際の人間と同じ。皮膚や涙の質感にドキっとしたのだと思いますが、なんて言うか「綺麗」という感覚ではなく、実写映画を越えて実際にそこにいて焦るかのような感覚を一瞬感じました。

よく言ってませんでしたか?「映像が綺麗なだけのゲームはもういい」って。でも、本当に感動できなかったのは、まだまだ本当に綺麗な映像では無かったからなのかもしれません、なまじ綺麗になり始めた分、折角のストーリーも本当は集中出来ていなかっただけなのでは?だって、現実の世界でファイナルファンタジーのようなことがおこって、隣で自分の知っている誰かが苦しんだり頑張ったりしていたら、そんな引いた気持ちでいられないのでは?

実は私は最近、3D映画を観て感情移入して泣くことが多いです(笑)。まるで、自分がそこにいるかのような気がして。

ゲームだって、本当はまだまだもっとワクワクするものになる可能性があるのかもしれませんね。

 

技術革新 イマジネーションが何より大切 – 何にワクワクするか?

この数年の自分の仕事で、新しい事はもう無くなって、未来はおおよそ見えた、みたいに思っていませんでしたか?

本当はまだまだもっともっと凄い SFの世界 が、実は普段使っているプログラム言語で実現出来るようになっていますよ。

 

これを早く教えてあげたい

初めてプログラムを覚えたときと同じ ワクワク した気持ち。ほんの少しその先の延長線上にある未来。未来の世界を実現するために、他の誰よりも早く技術を受け止め使っていけるように・・・ちょっと辛いときもあるけど、そんな働き方も良いと思いませんか?

 

 

以上、5月26日 de:code 第1日目の「キーノートセッション」の内容を、私なりに解釈してまとめてみました。