第1日目(2014年10月23日)の 小丸 芳弘さんのセッション「ハイブリッドクラウド時代に備えて知っておきたいマイクロソフトの運用管理技術」のメモを共有します。こちらも満席でした。
System Center をもっと知りたくなりました。経験のある熟練者のノウハウを管理パックに詰め込んでいる、という発想は大好きです。
目次
- 1 セッションのゴール
- 2 パブリッククラウドは生き物である
- 3 パブリッククラウドの特性 対応できること
- 4 パブリッククルドの誤解 移行したらコストダウン?
- 5 オンプレとの決定的な違いは SLA
- 6 IT部門のコスト構造
- 7 人件費が高騰して、OPEXが上昇している
- 8 IT部門を効率化するには
- 9 IT部門の Capability の拡大
- 10 System Center
- 11 Azure ポータルからの監視
- 12 ハイブリッドならSystem Center で管理
- 13 2種類の閉域接続サービス
- 14 SC運用管理基本的な考え方
- 15 パブリッククラウド監視
- 16 管理パック で監視に必要なナレッジをパッケージ化
- 17 クラウドサービス用管理パック
- 18 代理トランザクション
- 19 サービスレベル監視
- 20 DEMO
- 21 System Center Advisor Preview
- 22 MSと会話をする価値
- 23 SHIN-ICHIの感想
セッションのゴール
- ハイブリッドの Why と How が納得できる
- System Center をもっと知りたくなる
- IT責任者と SGT(品川MSオフィス) に行く手配を始める
なぜハイブリッドクラウドなのか
なぜSystemCenterなのか
System Center によるハイブリッド運用管理
変革へのオファー
パブリッククラウドは生き物である
- 激しい生存競争、価格競争、パワーゲーム
- 信じられないスピードで進化する
- New Type の開発者とビジネスチャンスをうみ、世の中の常識を変えていく
- 所有から利用へ
- 何を選ぶか? 目を養う必要がある
パブリッククラウドの特性 対応できること
- On と Off
- 急速な成長
- 変動・スパイク
パブリッククルドの誤解 移行したらコストダウン?
- YesでもありNoでもある
- 固定的なワークロードを長時間実行する場合は逆転する場合もある
- オンプレミスは 逆転するぐらいじゃないと 全部クラウドになってしまうかも
オンプレとの決定的な違いは SLA
- SLA を満たすギリギリでコストダウンの Kaizen している
- レドモンドでも 朝会 Kaizen やってるのだそうです。
- アプリが必要とする SLA をきちんと理解する必要がある
- アプリのライフサイクルで最適な SLA が変わる
- アプリで頑張る
- 適切な場所を選ぶ
IT部門のコスト構造
- CAPEX イニシャル ハード購入 / ランニング 電気代、場所代、保守大
- OPEX システム構築費 / システム運用費
人件費が高騰して、OPEXが上昇している
- 既存アプリの維持 比率が高い => 既存アプリの拡張、新規ビジネスアプリの開発 に力を入れたい
- オンプレミス・プライベートクラウド + パブリッククラウド
- ハイブリッドクラウド
- 運用管理は徹底的に効率化してパワーシフトさせたい
IT部門を効率化するには
- 対応する部署ごとに、課題がたくさんある これを解決していかないと・・・
- 大変なことになっている
- =>System Center ですべて解決できる
IT部門の Capability の拡大
- 運用のモダン化 SLA 既存のオンプレに当てはまらないもの
- データセンターの拡張 Azure パブリッククラウド - System Center の位置づけ
System Center
- たくさんのコンポーネント オールインワン
- 管理されるサーバー数でライセンスを計算
ハイブリッドクラウド運用管理
Azure ポータルからの監視
- どんどん機能が追加されている・・・
- 操作ログ
- ほとんどのサービスで Basic な監視機能がある
- パフォーマンスカウンタの監視
- Webエンドポイントの監視
- アプリケーションの監視
- 監視 – アラート or 自動スケール
- オンプレの監視はできません
ハイブリッドならSystem Center で管理
- 企業ネットワークを延長する
- 企業データセンター – サイト間 VPN – Azure (企業 – Azure間)
- ポイント対サイト VPN (出張中も接続可)
2種類の閉域接続サービス
- Exchange プロバイダー
- ネットワークサービスプロバイダー
- パケットが外の出ていかないのがメリット
SC運用管理基本的な考え方
- VPN or ExpressRouteネットワークあるか? – NO Azure管理パック
- YES 仮想マシン? – NO その他の方法が必要
- YES フル機能で管理
パブリッククラウド監視
- 管理パックによる監視
- Webサイトの監視
- ダッシュボード
- (ごく一部だと)
管理パック で監視に必要なナレッジをパッケージ化
- その製品に詳しくなくても、管理パックがあれば運用管理できる
- SCの運用の根幹を担う
- どこでどういう機能がうごいているか?自動的さがして、自動的に運用
- 経験のある管理者が ・・は長続きしない
- ネットワークつながっていれば
クラウドサービス用管理パック
- Windows Azure 管理パック
- Windows Azure Database 管理パック
- Office 365 管理パック
代理トランザクション
- 管理対象を踏み台にして、そこから見えるものを監視する機能
サービスレベル監視
- 監視対象の可溶性やパフォーマンスのサービスレベルを見える化
- 目標値を設定をしておいて、それに応じて表示してくれる
DEMO
- ディスカバリー エージェントを最初に入れておくだけで、いろんな観点で自動的に確認してくれる
- Azure の管理APIで状況をモニタ
- Office365 サブスクリプションごとの状態が表示される
- クラウドなので細かくはとれないが、ちゃんと警告を拾える
- お客様より先に Office 365 の状況を確認できる
- AWS管理パックもある
System Center Advisor Preview
- オンプレでためていた ログ等の様々なデータをAzureにあげて
- パブリッククラウドのパワーで分析する
MSのハイブリッドクラウドは、皆さんの IT資産を拡張する
MSと会話をする価値
- 製品 グローバルクラウドで蓄積したテクノロジー
- サービス 最適されたノウハウ
- 横展開
- 企業文化 変革するノウハウ
SHIN-ICHIの感想
私は開発側の人間で、運用についての見識はそれほどないのですが、それでも、この話はよくわかりました。今まで、System Center は「あれば便利じゃん」ぐらいにしか思っていなかったのですが、甘かった。(開発者にとっての TFS のように)運用する上で、System Center なしはちょっと考えられないと感じました。(TFSのラボを組むときに必要なやつ、ぐらいにしか思っていませんでした。反省。)
System Center をもっと知りたくなりました。経験のある熟練者のノウハウを管理パックに詰め込んでいる、という発想は大好きです。